2007/09/24

継承

与謝野官房長官の耳が、好みの形だ。わたしは耳が小さい。そいでもって、顔の側面にぴたっとくっついている。なんとも存在感のない耳。だから、ダンボ耳の人が羨ましい。わたしのような耳は人相学でいうと、「人の言うことを聞かないので、良く言えばダマされにくいが、つまりは頑固者」だとか。当たっているかも。いやだなぁ。「豊胸手術」ならぬ「豊耳手術」というのがあれば今すぐチャレンジしたいくらいだ、と常日頃思っている。

顔に関しては、わたしは母親の影響をかなり受けている。この沖縄顔は、母 親の家系が徳之島で代々栄えてきたことを考えれば、さほど不思議ではない。まだ行ったことがない沖縄に、とても惹かれる。いま、石垣島出身の作家で池上永一の小説を集めてるのだけど、「バガージマヌパナス(我が島の話)」と「風車祭(カジマヤー)」は少女漫画化されていて、これがもう本当に面白くて面白くて(とくにオバァの描写は絶品!)、いつか友人に古本を送りつけてしまったくらいツボに入った。沖縄といえば、海や自然がきれいで、食べ物が美味しくて、夏が長くて、米軍基地があって、琉球音楽があって…くらいがそれまでのわたしの知識だったのだけど、漫画を読んで「ユタ」「ニライカナイ」といった沖縄のディープな部分をドキドキハラハラ笑いながら知ることができた。
「あたしは**を先祖に持ち、大樹になった家を次の子孫に余すところなく伝えて、枯らすことのないよう申しつける。それであたしは自らの死ぬ場所を先祖からもらえるのさ。あたしは常に先祖とともに生き、そして子孫に送られる」(「風車祭」より)

あたりきのこと。
あたりきのことに感謝をする。

小さい耳ではあるけど、アンテナは張りめぐらせている。
伊勢丹のアートギャラリーで水木しげるの絵画を見にいった際、隣にいた親子が「ぬりかべの奥さんは、わりと美人なんだよね…」と話していたのをキャッチした。聞きまちがえたかと思ったが、現在のぬりかべは本当に妻(ピンク色)がいるようだ。素敵!!